いつかの朝

 

少しだけ滲んだ朝のphoton 一滴落ちて描いた水面波

ゆらゆら ただただ漂って ただただ踊って 笑って 消えた

 

凛とした空 暁灯して 明く広がって やわらかなベールのよう

包まれて そう、気づいた 嘘で僕はごまかして 疲れ果てていたんだろう

 

鳥がなく時刻 灰色の波に揺られて

行き着いた先には幻影

眩しい光 僕は右目を開いて 見つけたそこには 過去に捨てた感情が

 

描いた軌跡を塗りつぶす 背の高い影法師

いつかの空に還らぬよう 僕の袖を秋風がひいた  

 

ずっとこのまま続くんだろう どうしようもない一本道

跳ねた泥が哀色に光っては散っていくけれど

落ちた小さな欠片を少しずつ拾い集めたなら

いつか、いつか迎えられるだろう 優しい朝を

 

 

どうしようもない日常に涙あふれて

浮かびあがるのは数多の憧憬

眩しい光 僕は右手を伸ばして

少しでも近づこうとしたんだ

 

今も理想と現実の中で一人漂って

ふらふらと弱々しく揺れている僕がいるんだ

落ちた雫が作った波に乗って進んでいく

もう戻れないいつかの空に 小さな声でサヨナラを告げた

 

ずっとこのまま続くんだろう どうしようもない一本道

跳ねた泥が哀色に光っては散っていくけれど

落ちた小さな欠片を少しずつ拾い集めたなら 

いつか、いつか迎えられるだろう 優しい朝を

 

 

少しだけ滲んだ朝のphoton 一滴落ちて描いた水面波

ゆらゆら ただただ漂って ただただ踊って 笑って 消えた