深秋の凛

 

銀杏(いちょう)通りを 自転車で下る

僕は一人 一人でそこに向かってる

街は凛と 凛とした気配が漂う

僕は一人 一人でそこに向かってる

 

地元の夏祭り 川べりに腰かけて

夜空に浮かぶ大輪 鳴り響き 人々の歓声

「キレイ」とつぶやいた 君の髪がなびく横顔

僕の中に 音もなく  生まれた 初めての感情

 

深秋の凛 僕の想いをどこまでも

深秋の凛 この風に乗って連れて行って

深秋の凛 僕の想いよどこまでも

深秋の凛 遠くで笑う君のところへ連れて行って

 

 

電車の窓に 映る  赤黄色模様

僕は一人 一人でそこに向かってる

電話の画面に  受信した メッセージ

僕は一人 一人でそこに向かってる

 

地図に記された 赤色の点と点

たった10センチの直線が助長して感傷

「すぐに会える時代だもんね」ってキュッと見せる君の笑顔

僕の中で ツキンと鳴って 埋め尽くしてく感情 

 

深秋の凛 僕の想いをどこまでも

深秋の凛 この風に乗って連れて行って

深秋の凛 僕の想いよどこまでも

深秋の凛 遠くで笑う君のところへ 連れて行ってよ

 

 

決して甘えるわけじゃないけど 

どうしても自分に嘘がつけない

そんな季節なんです

画面に浮かぶ君のメッセージ

「やっぱさみしいよ」なんて言われたらさ

どうしてでもさ

 

深秋の凛 この風に乗ってどこまでも

深秋の凛 今ならどこにだって行けるさ

深秋の凛 僕の想いよどこまでも

深秋の凛 遠くで待つ君のところまで

 

君に会いたい 早く君のもとへ

 

僕は一人 一人でそこに向かってる